外国人留学生のアルバイト採用完全ガイド|採用方法を徹底解説

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外国人雇用を本音で語る「リクアジの編集部」の上田です。本日のトピックはこちら!

・外国人留学生アルバイト採用の現状
・留学生を採用する具体的な方法
・採用時の注意点と成功の秘訣

日本の職場に多様性をもたらし、労働力不足の解消に期待される外国人留学生のアルバイト採用。しかし、成功するためにはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか?本記事では、日本のアルバイト市場の現状や留学生採用の具体的な方法、注意点、そして成功の秘訣を徹底解説します。

留学生のアルバイト採用が注目される理由

日本では少子高齢化に伴う労働力不足が進む中、外国人留学生のアルバイト採用が注目されています。留学生は異なる文化背景を活かし、日本の職場に多様性や新しい視点を提供する存在です。

ここでは、日本のアルバイト市場の現状と留学生の状況について詳しく見ていきましょう。

日本の学生が減少している現状

日本では、2024年1月1日時点での18歳の人口は106万人で、前年から6万人減少し、過去最低を更新しました。2005年には約137万人だった18歳の人口は、現在約112万人まで減少しており、2035年には100万人を下回る約96万人、2040年には約82万人にまで減少すると推計されています。少子化の影響が顕著に現れており、将来的な社会構造への影響が懸念されています。

2023年の外国人留学生の在籍状況

2023年、日本に在籍する外国人留学生の総数は279,274人となりました。その内訳は、国費留学生が9,182人、私費留学生が267,111人と、私費留学生が圧倒的に多いことが特徴です。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響で2020年以降に大幅な減少が見られましたが、2023年には回復の兆しが見られます。多くの留学生が大学、日本語教育機関、専門学校などで学びながら、日本での生活に適応しています。

2023(令和5)年度外国人留学生在籍状況調査結果

外国人留学生の7割がアルバイトをしており、主な職種は飲食業やコンビニ。コロナ禍で飲食業は減少しましたが、コンビニや工場勤務が増加傾向です。

外国人留学生をアルバイト採用する方法

外国人留学生をアルバイト採用する方法には、日本国内での採用と海外からの採用があります。それぞれの特徴や手順を詳しく見ていきましょう。

日本国内での採用方法

日本国内での採用は、日本語学校や専門学校、大学との連携があります。具体的なポイントについて、詳しく見ていきましょう。

日本語学校や専門学校からの紹介

日本国内で外国人留学生をアルバイト採用する方法として、日本語学校や専門学校からの紹介があります。学校は学生のアルバイト希望者リストを持っており、スキルや希望条件に合った候補者を紹介してくれます。さらに、学校経由ならビザの状況やアルバイト時間制限(週28時間以内)も確認しやすく、信頼性の高い採用が可能です。

デメリットとして、紹介までに時間がかかる場合があることや、学校に依存するため候補者の幅が限られる可能性があります。

留学生向け採用サービスの活用

留学生向け採用サービスを活用することで、効率的かつ適切な採用が可能になります。これらのサービスは、留学生の募集から面接調整、採用手続きまでを一括してサポートし、企業の負担を軽減します。また、登録者のスキルや希望条件が明確なため、ミスマッチを防ぐことができます。

学生間口コミの活用

留学生のアルバイト採用では、学生間の口コミが重要な役割を果たします。友人や知人からの紹介や情報共有を通じて、信頼性の高い求人が広がる傾向があります。このため、採用時に留学生自身のネットワークを活用するのも有効です。

留学生のアルバイト採用では、友人や知人からの口コミが多く、重要な情報源となっています。

海外からの直接採用方法

海外からの直接採用は、現地の送り出し機関や人材紹介会社を活用する方法が一般的です。さらに、現地の大学や日本語学校と連携することで、優秀な人材を確保することも可能です。具体的なポイントについて、詳しく見ていきましょう。

現地の日本語学校にアプローチする

渡航前に日本語を学ぶ外国人留学生が多い国には、日本語学校が多く存在します。特に中国、ベトナム、ネパール、韓国、台湾といったアジアの国々が主なターゲットです。現地の日本語学校に連絡し、条件に合う人材を探すことで、日本語能力が一定水準以上の候補者を見つけられる可能性があります。

海外の人材紹介会社を利用する

自社で現地にアプローチするのが難しい場合は、人材紹介会社を活用する方法も有効です。これらの会社は、渡航・留学予定の外国人を条件に合わせて紹介してくれるため、国内での採用競争を避けながら適切な人材を確保できます。

アジア人材情報メディアリクアジ外国人採用への画像

外国人留学生を採用する際の注意点

具体的な採用手順や注意点については、以下の内容をご確認ください。留学生の特性を理解し、法律を遵守した雇用を行うことで、安心して働ける環境を提供しましょう。

在留資格の確認と資格外活動許可の取得

外国人を雇用する際は、必ず在留カードを確認することが重要です。在留資格に関わらず確認が義務付けられており、就労可能かを見極めるために以下の項目を確認しましょう。

確認項目
  1. 在留カードの真正性: 偽造カードではないか確認
  2. 在留期限: 期限が切れていないか確認
  3. 在留資格: 「留学」の資格かどうか
  4. 資格外活動許可: 在留カードの裏面に記載があるか確認

特に「留学」の在留資格では原則として就労は認められていませんが、資格外活動許可を得ている場合、週28時間以内でアルバイトが可能です。許可がない場合は、留学生本人が申請し許可を取得する必要があります。雇用前に必ず在留カードを確認し、適法な採用を行いましょう。

労働時間制限の理解

留学生が働く際には、労働時間に制限があります。基本的に、資格外活動許可を取得している場合でも、週28時間以内が上限です。ただし、大学の長期休暇中(夏休みや冬休みなど)は特例があり、週40時間まで働けます。この制限を超える労働は法律違反となり、留学生本人や雇用主に罰則が科される可能性があります。適切な雇用を行うためには、勤務シフトを作成する際にこれらの制限を十分に理解し、遵守することが重要です。

アルバイトが禁止されている業種

留学生には、資格外活動許可を取得してもアルバイトが禁止されている業種があります。具体的には、風俗関連業(店舗型・無店舗型・映像送信型)、電話異性紹介業(店舗型・無店舗型)、パチンコ店、ゲームセンター、麻雀店、キャバレーやスナックなどが該当します。これらの業種は学生にふさわしくない環境と判断されており、法的に就労が認められていません。

採用後に必要な手続き

外国人留学生を採用後、必ず「外国人雇用状況の届出」をハローワークに提出し、雇用保険や社会保険の手続きを行いましょう。労働時間や在留資格に応じた適切な対応が必要です。また、資格外活動許可の確認を忘れず、適法な雇用環境を整えることが重要です。

「外国人雇用状況の届出」をハローワークに提出

外国人留学生を採用した場合、雇用開始から翌月の末日までに「外国人雇用状況の届出」をハローワークへ提出する義務があります。この届出は、雇用保険の加入がある場合は「雇用保険被保険者資格取得届」に記載する形で行いますが、雇用保険に加入しない場合は専用の届出書を提出します。

届出書には、留学生の在留資格、在留期間、在留カード番号などが記載されます。提出時には、在留カードの写しを添付し、在留資格や労働時間制限が適法かを確認します。

この手続きは、外国人労働者の雇用状況を適切に管理するためのものであり、怠ると罰則の対象となる可能性があるため、必ず期限内に対応しましょう。

留学生が安心して働ける環境づくり

留学生を採用する際は、会社全体で外国人材への理解を深め、現場社員と連携して共通認識を築くことが大切です。日本語が難しい留学生に配慮し、母国語でのマニュアルを用意することが効果的です。簡潔で分かりやすい内容にし、日本語と併記することで、業務理解をスムーズに進められます。また、留学生の理解状況を確認しながら丁寧に説明することが重要です。

まとめ

外国人留学生のアルバイト採用は、労働力不足の解消に寄与するだけでなく、多様性を職場にもたらします。しかし、採用成功のためには在留資格や労働時間制限の確認をはじめ、適切な手続きや配慮が欠かせません。また、文化や言語の違いを理解し、働きやすい環境を整えることが重要です。信頼性の高い採用を行うためには、日本語学校や専門学校との連携、採用サービスの活用など、柔軟な方法を活用しましょう。留学生が安心して働ける環境づくりを進めることで、企業にとっても長期的な成功につながります。

外国人留学生アルバイト採用について相談する

外国人留学生のアルバイト採用を検討中ですが、具体的な手続きや在留資格の確認方法、労働時間制限への対応について詳しく知りたいです。また、採用成功のために押さえておくべきポイントについても教えていただけると助かります。詳細なご案内をいただけますか?

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この記事の監修者

プロフィール画像
キャリアアドバイザー
秦 秀斗

大学卒業後、経営コンサルティング会社に入社し、企業の経営支援に携わる。その後、dodaを運営するパーソルキャリアにて、様々な方の転職支援に従事。その経験を活かし、株式会社JINにて、人材事業を開始。

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