日本の労働環境の闇:技能者を取り巻くブローカーの実態とは

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2024年12月1日 – 国内ニュース

国際空港の出口で、「日本でエンジニアとして働く」という期待を胸に初めて日本に足を踏み入れたベトナム人技能者。しかし、そこで待ち受けていたのは希望とは程遠い現実でした。

技術・人文知識・国際業務ビザの期待と落とし穴

ベトナム人技能者ニャットさん(仮名)は、名古屋の設備管理会社でエンジニアとして働く予定でしたが、到着後に派遣会社の寮に連れて行かれ、違法な労働条件を提示されました。拒否した結果、雨の中寮を追い出されるという過酷な経験をしました。

背景に潜むブローカーの問題

ベトナムでは、海外労働者派遣が国策として進められ、多くの人が「より良い収入」を求めて日本を目指します。しかし、その背景には悪質なブローカーの存在があり、不正な派遣や不法就労の温床となっています。日本国内ではこれらの問題が深刻化しており、警察や入管当局による取り締まりが強化されています。

技人国ビザの利便性と課題

技人国ビザは手続きの簡易さや家族の帯同が可能であるため、企業・労働者双方にとって魅力的ですが、不法な単純労働へのあっせんが問題となっています。昨年、日本に在留する技人国ビザ保持者は約37万人に達し、10年間で4倍に増加しました。

日本が「選ばれる国」になるために

人口減少が進む日本にとって外国人労働者は欠かせない存在です。しかし、制度の不備や悪質な仲介業者の問題が「選ばれる国」としての信頼を損なっています。適正な労働環境の整備やブローカーの排除が急務です。

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