
ベトナムでも受験可能に!ビルクリーニング業の試験実施が決定
ベトナム国内で実施される特定技能試験に、新たにビルクリーニング業が追加されることが決定しました。2025年3月11日から31日にかけて、ハノイ、ホーチミン、ダナンの主要都市で試験が行われ、受験予約は3月10日から開始されます。これまで日本国内でしか受験できなかった特定技能試験が現地で受けられるようになり、ベトナム人求職者にとってより身近なものになります。
試験はピアソンVUE社のテストセンターで実施され、受験者は希望する都市の会場を選択できます。予約は特設サイトを通じて行い、個人申し込みのほか、送り出し機関を通じた申し込みも可能です。受験料は30USドル(約76万VND)で、17歳以上であれば学歴要件なしで受験できます。

企業にとってのメリットとは?
ビルクリーニング業が特定技能試験の対象に追加されたことで、日本での就労を希望するベトナム人にとって新たなチャンスが生まれました。
特に、都市部を中心に深刻な人手不足が続くビルクリーニング業界にとっては、即戦力となる外国人材の確保が課題となっています。現地で試験を受けられることで、求職者がスムーズに資格を取得し、日本での就労に向けた準備を進めることができます。

送り出し機関の役割が拡大!企業との連携が鍵に
送り出し機関にとって、特定技能試験の拡大は新たなビジネスチャンスである一方で、多くの課題も生じます。試験申込手続き、受験対策の提供、合格後の手続きサポートなど業務の幅が広がり、適切な管理が求められます。
また、受験者の増加に伴い、各送り出し機関の競争が激化することが予想されます。質の高いサポートを提供できる機関は信頼を得て多くの受験者を確保できますが、対応が不十分な機関は淘汰される可能性があります。企業にとっては、信頼できる送り出し機関と連携し、スムーズな採用プロセスを確立することが重要となります。

企業が今後注目すべきポイントとは?
特定技能試験の対象拡大は、日本の労働市場に大きな影響を与える可能性があります。特に、企業が今後注目すべきポイントは以下の3つです。
- 送り出し機関との連携強化: 信頼できる機関と連携し、スムーズな採用プロセスを構築することが重要。
- 受験者のスキルと適性の確認: ビルクリーニング業務に適した人材を確保するため、試験結果だけでなく、実務経験や適性をしっかり確認する。
- 長期的な人材育成の視点: 採用後の研修やサポート体制を整え、定着率の向上を目指す。
今後、試験制度のさらなる拡充や他業種への展開も視野に入れることで、特定技能制度全体の発展が期待されます。企業側としては、適切な人材確保と育成に向けた準備を進めることが求められます。
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