
日本の在留外国人数が過去最多に
令和6年末(2024年末)時点で、日本に在留する外国人の数は376万8,977人に達しました。前年末より約35万7,985人(10.5%)増加し、これまでで最も多い数となっています。
新型コロナの水際対策緩和や円安などの影響で、海外から日本へ来やすい環境が整ったことが要因とみられます。性別は男性が約191万人(50.8%)、女性が約185万人(49.2%)と、ほぼ同じ割合であるのも特徴です。
在留資格の内訳と特徴
在留資格別では「永住者」が約91万8,000人と最も多く、次いで「技能実習」(約45万6,000人)、「技術・人文知識・国際業務」(約41万8,000人)、「留学」(約40万2,000人)、「家族滞在」(約30万5,000人)が続きます。

特に技能実習や留学が大幅に増えており、日本での専門技術習得や教育を求める外国人の流入が顕著です。「特定技能」など新たな資格制度も広がりを見せ、今後も外国人材の受け入れが拡大していく見通しがあります。
国籍・地域別のランキング
在留外国人の国籍・地域は195にのぼり、中国(約87万人)が最も多く、続いてベトナム(約63万人)、韓国(約40万人)、フィリピン(約34万人)と続きます。ネパールはブラジルを抜いて5位に浮上し、アジア地域からの流入がいっそう活発になっていることがうかがえます。
こうした背景には、日本企業の採用意欲や語学学校の充実など、多面的な要因が考えられます。

都道府県別の傾向
最も多くの外国人が在住するのは東京都で約74万人を数え、全国の約2割を占めています。次いで大阪府、愛知県、神奈川県、埼玉県と、大都市圏を中心に居住者数が集中する傾向が続いています。
これらの地域では、自治体による多言語対応の窓口や生活支援サービスの整備が進んでおり、外国人が安心して暮らせる環境を整えようとする取り組みが活発化しています。多文化共生の視点が重要視される中、外国人の存在はさらに日本社会に溶け込み、互いの文化を尊重し合う風土づくりが期待されています。
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